庄原市の火災・救急出動状況

今日は、備北地区消防組合議会に出席のため三次消防署に行ってきました。
主な審議内容は、「平成27年度決算報告の認定」および「平成28年度補正予算の認定」などです。
平成27年度の決算額は、
歳入 2,035,601,260円
歳出 2,013,267,428円

歳入のうち約93%、1,896,332,000円は、組合員である庄原市、三次市が分担金として支出をしています。前年対比16.5%減であり、両市とも人口減少、経済停滞により税収増が期待できない状況で、財源確保が大変難しくなっています。

□平成28年1月から12月26日までの火災発生状況
■備北管内
建物火災28件、林野火災8件、車両火災6件、その他火災26件  合計68件
●うち庄原市では、建物火災14件、林野火災7件、その他火災9件 合計30件で負傷者2名

□平成28年1月から11月までの救急出動状況
■備北管内
急病2,411件、交通事故280件、一般負傷575件、その他607件 合計3,873件
●うち庄原市では、急病930件、交通事故111件、一般負傷226件、その他281件 合計1,548件

□平成28年1月から11月までのドクターヘリ活用状況
■備北管内
要請50件に対し、活用27件
●うち庄原市では、活用15件

□平成28年1月から11月までの中国道および尾道松江道救急出動状況
■中国道
急病10件、交通事故22件、一般1件  合計33件
■尾道松江道
急病4件、交通事故12件、労働災害1件、火災1件  合計18件

現在これらの対応に、消防職員さん総数211名であたられています。総務職、公休者を除くと現場対応の常時勤務は約70名です。
ちなみに、救急車の数は全署、出張所をあわせて 13台(予備車2台)で上記の対応をされています。
これが、多いか少ないかの話は今日は控えますが、年々増加する傾向にある救急活動の事を考えると将来に向けた体制づくりが重要になります。

備北地区消防組合としての緊急的課題の一つに徳永議員からの質問であった、尾道松江道での救急対応です。交通事故が発生した場合など、管理上の問題でNEXCO西日本は、その現場対応がされない状況であり、後続車などの交通整理も備北消防職員が対応しなければならないため、尾道松江道上での対応には、出動人員を増員して救急活動にあたっています。島根県では、島根県警にその対応協力を要望し、県警が人員加配するなどの措置をされています。広島県でもぜひ、県知事に要望をあげるべきです。

消防職員はその専門性の高さから、様々な研修を受け、資格を取得されています。
救急業務の高度化に伴い、救急救命士53名のうち、気管挿管認定救命士12名、薬剤投与認定救命士41名。実際の救急活動において、気管挿管を29名に実施、うち9名の心拍が再開。薬剤投与を12名に実施、うち8名の心拍が再開したとの報告もありました。
もちろん、出動ばかりが業務ではなく、防災、予防業務も大切な業務であり、その活動も市民の安全の確保に大きな影響を与えています。

今後、超高齢化社会を迎える状況にあり、さらには若者減少が言われる中、この様な生命に関わる専門性の高い知識をもった職員さんが、定年退職を迎えられ、60歳の若さで引退され、業務に携われない事は大変にもったいないのではないかと思います。それは看護師さんにも言える事ではないかと思いますし、あらゆる業界で言える事ではないでしょうか。例えは大変良くないかも知れませんが、自衛隊でも、退職者などが多く在籍する予備自衛官という組織があり、緊急時に備え定期的に訓練を実施しています。

未来の日本では、その専門性を生かした新たな業種が必要になり、新たな需要と供給のシステムが構築される。されなければいけないと思います。

備北地区消防組合のホームページはこちらです。
情報提供も早く、各種申請書のDLもわかりやくすなっています。
bihoku-shobou

 

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