本会議 ~一般質問~

今日は朝からホントに寒いです。12月中旬にしてはかなり大雪になりました。
日本上空に強い寒気が流れ込んでいて、強い冬型の気圧配置になるそうです。
寒い風も吹いていて体感的にも間違いなくこの冬一番の寒さです。

昨日、本会議の3番手で一般質問に登壇いたしました。
今回の内容は、大きくは2点です。
1.「本市の教育施策について」
2.「本市の林業振興について」です。

詳しくはこちらをご覧下さい。
庄原市議会一般質問 政野 太

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一般質問を行ったあとは、なかなか思いを言葉で伝える事は難しい事だといつも感じています。
しかし今回はそれなりの収穫があったと感じています。

9月に行われた「庄原いちばん談義」に東城の保育所から高校までの保護者が連携して参加し、市長に直接要望した一部が「第2期庄原いちばん基本計画」に盛り込まれる事が市長の答弁にありました。
それは「小中学校の図書活動の充実」、「中学生の英語力の向上」、「市内県立高校の特色ある教育振興への支援」、などでした。
詳しくは、19日に行われる「議員全員協議会」で説明をされるようです。具体的な内容がわかればまたお知らせしたいと思います。

本市の教育施策については、
学校、地域、家庭との連携についてなどを議論いたしました。
学校、教育委員会と地域、家庭との間にはまだまだ壁があるのではないかという意味で質問しました。
学校もいろいろな手法でこの問題に対して取り組んではいるのですが、まだまだ高い壁が存在している実態があります。
たとえば、学級懇談会、授業公開(参観日)、学校へ行こう週間の来校者数などとても連携できているとは言い難いと思います。
PTAの役員さんも、その問題に対しては頭を抱えている状況であり、家庭や社会で取り組んで解決できる方法はあるのではないでしょうか。
そういった取組が醸成されれば、教育で抱える課題(学力低下、家庭学習の定着などなど)の解決にも繋がると私は考えています。

教育長さんの答弁に、
「これまでどおり、前年通りという考え方にたち、新しい工夫に取り組む姿勢が弱い事」
「批判や不満をするだけでなく、一緒に解決しよう、一緒にやりましょう という建設的な姿勢が・・・」
とありました。これは、地域、家庭、学校すべてに言える事だととらえました。

そこで、私は次の事について提案いたしました。
現在各学校に設置されている、学校評議員、学校関係者評価委員会をさらにステップアップした「コミュニティースクール」(学校運営協議会制度)の導入です。
これは、文部科学省が推奨している制度で、保護者、地域の皆さん、教育委員会、学校が学校運営に対しての意見を出し合い、教育委員会に意見を伝えれる制度です。現在全国1919校に設置されています。
地域連携だけではなく、「学校改善」、「学校評価」、「生徒指導」、「学力」などの課題解決に有力なツールです。
少子化が進むこれからの庄原市には、このような制度を導入し「まち全体で子どもを育む」という思いが不可欠だと思います。
ただ、これに対して必ず必要な事、大前提として「熟議」が行われる事です。
熟議とは・・・・
1.多くの当事者(保護者、教員、地域住民等)が集まって、
2.課題について学習・熟慮し、議論をすることにより、
3.互いの立場や果たすべき役割への理解が深まるとともに、
4.解決策が洗練され、
5.施策が決定されたり、個々人が納得して自分の役割を果たすようになる

提案については、導入という解答は得ることが出来ませんでしたが、提案の根拠にある真意は理解をしてもらえたと感じましたので、きっと課題改善につながるものと思います。

林業振興については、林業に従事をしたこともないのですが、市民の視点で質問をしました。
林業振興は、林業の分野だけで解決できる問題ではないと思うからです。
森林や林業が持つ多面的機能を考えたとき、どのような事があるでしょう?
●木材の生産●きのこなどの林産物の生産●土砂災害などを防止する国土保全機能●良質な水を育む水源かんよう機能●生物多様性の保全・・・・いくらでも考えられます。
これらを公益的機能により我々人間は様々な恩恵を受けています。

と言う視点で考えれば、これは林業家だけで考えるのではなく、市民にとっても重要な資源であるとわかります。
そこで、市民の視点から林業振興を考える事が、本市の林業振興だけではなく、本市の活性化につながるものと思います。

今回は、思いを伝える事が出来たと感じていますので、今後引き続きそう言う視点での林業振興を模索し、さらに提案していきたいと考えています。

本日17日で一般質問は終わりましたが、他の議員もいろいろな思いを提案しています。
しかし、なぜか執行者とかみ合わないと感じる事があります。このたび3日間の一般質問で感じた事は、公務員という壁、地方自治法という壁が相当大きいのだと思いました。
だとするならば、やはり行動は民間が行うしかないのです。

執行者側で言うならば、市長、副市長は公務員ではありませんので、その壁を内部から壊してくれれば良いのですが・・・・
壊すという表現は正しくないですが、市長、市民、自治体職員、議員の「熟議」が必要だと強く思いました。
私は小さな事から初めてみたいと思います。

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