令和5年第5回庄原市議会一般質問

2023年12月14日 令和5年第5回市議会定例会で一般質問を行いました。
今回は、大きくは 2点
1「道の駅等本市の観光施設のあり方について」
2「スポーツによるまちづくりについて」

1については、市内にある類似施設で開業30年を経過し老朽化による大幅な施設更新が必要な施設が多く存在する事から、市としてどの様に対応していくのか考えを聞きました。
中でも、県内では最初に整備された総領の「道の駅リストアステーション」と、東城の「道の駅遊YOUさろん東城」は、整備から30年を超え、30年前の機能のまま、指定管理者が運営をしています。
道の駅は1993年ごろから全国に整備が始められ、当初の目的は道路利用者へのサービスとして(第1ステージ)。2013年頃からは道の駅自体が目的地として(第2ステージ)。近年では「地方創生・観光を加速する拠点へプラスネットワーク化で活力ある地域デザインにも貢献」(第3ステージ)する施設としての整備が求められています。

私自身、従前より道の駅は地域の拠点となるべきであると考えていました。
東城では、道の駅ができた時も、えびすができた時一定の強い反対があり、未だにその空気を拭きれない現状もあると感じます。その空気が活力が減衰につながっているのではないかと考えてしまいます。
しかし、これからの時代は国も推進している道の駅の第3ステージに向かうことが総領地域にとっても、東城地域にとっても必要な事だと考えています。
これまでの道の駅としての機能に加え、福祉施設や健康増進施設、また子育て交流、あるいは防災拠点などを合わせた複合施設として整備すべきなのです。

しかし、これを計画から実施をするとなると、数億円と思われる膨大な財源が必要となり、これまでの公共施設としての整備は現在の庄原市では予算的に大変厳しい状況にあります。さらに市職員の負担も危惧されるところです。

そこで今回の一般質問で伝えたかったのは、こういった施設整備に

PFI方式(Private Finance Initiative)を導入してはどうかという事です。
これは、民間の資金で整備をして、整備から運営まで一元的に取組む方式です。
これまでは、公共施設として自治体が整備をして、その後自治体と地域などで出資をして組織する第3セクターの会社が運営をするのが一般的なものでした。しかしこれでは、公共性は確保されるものの、経営的に困難な状況になるケースが起こりやすく、結果的に本来の目的である公共性すら担保出来ない状況に陥ることも考えられます。実際全国的に道の駅がそういう状況にあるのが実態となっています。そして最終的に自治体が責任を負うこととなり、それは結果的に住民が負担を強いられる事につながるのです。
自治体もその状況が予測されると思っているから、施設整備に躊躇してしまうのではないでしょうか。

そこでPFI方式を導入しての施設整備を行う事によって、民間の創意工夫を計画段階から自治体、地域と一緒に作る事が、財源が乏しい庄原市にとって最善の策だと考えています。

執行者答弁は、道の駅の整備については取り組まなければならないとの共通理解のもとではありましたが、PFI方式の導入については調査研究をするとの事でした。

しかし!! 令和3年にも同じような質問をした時の答弁も、取組むとの前向きな答弁だったのに、現段階でも未だにOK取組まれていない事で、再度今回の一般質問を行った事もあり、少ししつこく本当に取組むのかを問いました。

市長は、PFIが悪いとは思っていない。しかし、現在の運営している会社があるので、そのあたりと調整をはかって進めていきたいとの事でした。

私自身も、現在の雇用を守ることは大前提であるとの思いを伝えました。

2点目は、「スポーツによるまちづくりについて」

スポーツに関する質問は、これまで平成25年、平成27年、令和元年、令和5年6月議会でも市長の見解を伺ってきました。
今回の視点は「スポーツの合宿誘致の推進」です。
スポーツ合宿の誘致は、第2期庄原市観光振興計画にもその推進について記載をされています。
ただ、この第2期庄原市観光振興計画は2019年度~2023年までとなっており、今年度には2024年度以降の第3期観光振興計画も策定をされる事になっています。

第2期庄原市観光振興計画はそのほとんどが庄原観光推進機構ですすめられていますが、ちょうどコロナ禍という中で、スポーツ合宿も推進できていない状況にあります。
上野総合運動公園、東城中央運動公園、道後山高原クロカンパークや、総合体育館、さらには田総の里スポーツ公園、口和総合運動公園、かさべるでなどのスポーツに関連する多くの施設を有する庄原市においては、合宿や大会の誘致は宿泊、食事、観光に大きな経済効果をもたらす策になりえるものだと考えています。

庄原市は中国地方のほぼ中央に位置しており、中国道、尾道松江道のインターチェンジも近くにあり、中国5県から集まりやすい環境にあります。
この利点を活かすには、スポーツに関する施策は本市の交流人口増、経済効果向上、市民の健康増進など、複合的に良い効果をもたらすと考えています。

政野ふとしの一般質問の配信はこちらをクリックしてください。

政野ふとし一般質問

今回も、同僚議員に「出来レースの一般質問じゃったのー」っと言われました。
どこでそのように感じられたのかはよくはわかりませんが、一般質問の動画を見て頂ければわかると思いますが、まったくそのような事実はありません。

逆に、以前質問をした時にも推進していくと答弁があったにも関わらす、進捗していない事。その事を追求する質問であったと自身では思っています。

ただ、提案型の一般質問において私は、質問に至るまで執行者(担当部署)との意見交換をしっかりと行うようにしています。
何より、庄原市のための提案型だと考えていますので、私自身も様々な意見を聞かなければいけないと思っています。

一般質問は議員のパフォーマンスになってはいけません。
施策実現のための努力を惜しまず、担当部署としっかり協議を行い、議場において市長の見解を伺う事が私流の一般質問です。

議員それぞれ様々なタイプがあります。

ぜひ庄原市議会配信のYOUTUBEも見て頂ければ幸いです。

庄原市議会YOUTUBE

 

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