大晦日
平成26年大晦日。
あっという間に今年も残すところ数時間となりました。
年末年始になると、NHKでは、ドキュメンタリーシリーズが夜中に放映されています。
これは世界の実情を伝える番組なのです。
いずれも興味深い内容なのですが、特に私が気になった放送は今年台湾で起きた事件を題材にした
「議会選挙24日間の記録」~中台急接近に揺れる台湾~ でした。
これは、国(台湾)が中国とのサービス貿易協定を締結する際、多数与党の一方的な承認で行おうとした行為に対し、学生達が若者の雇用対策の悪化への懸念などを理由に国の立法院(議会)を占拠した事件です。
詳しい内容については、インターネットなどでも調べる事が出来ますのでここでは割愛させて頂きます・・・台湾立国からの中国との関係経緯を考えると簡単に語れる物ではないですから。
台湾の学生達は方法を間違えたのかも知れませんが、本当に国の将来を考え行動したのです。現代の日本の様な「おまかせ民主主義」では無く、真剣に「民主主義」を考え、そのプロセスに不満を感じた若者が立ちあがって自国の将来について主張を行ったのです。
かつては日本でも、若者が時の政府のやり方に不満を持ち、改革を行おうと立ち上がった事例はたくさんあります。結果はそれぞれですし、中にはテロリストとして扱いを受けたものもありますが。
明治維新で活躍した人たちも若者でした。226事件、515事件、全共闘運動など、日本でも若者が革命を起こそうと立ち上がった事例は多くあります。
私は、ここでこれらを否定も肯定もするものではありません。
ただ、先だっての衆議院選挙における若者の投票率からも考えても、現代日本の若者は、その日本の歴史、または世界の情勢をどの様に考えているのかとても気になります。
っと言う私自身も、20代前半の頃、「どーせ選挙に行って投票したって自分の生活が変わるわけない」って思っていました。しかし、20代前半の頃バブルがはじけ、消費税が施行され、みるみるうちに経済が悪化し、規制が緩和され、弱肉強食の時代と言われ、不安の中で30代を過ごしてきました。そんな中、荒廃した戦後の日本を復興し、経済成長させ、安心な暮らしを構築できたのはなぜだろうと考えるようになりました。(もちろん、学校の社会科ではそれを習っていたのですが、学生時代はまだ上の空でした)それは国策であり、政治であると感じました。
「政治に興味が無くても、関与せずにいる事はできない」と亀井代議士や佐藤こうじ前参議院議員もよく言われます。私たちはその事を、若者達、子ども達に伝えていかなければならないと思います。
私自身これまで、日本経済を支えてきた団塊の世代の人たちの恩恵を受け、大きな不満を抱えてきた訳ではありません。しかし、数十年後私たちの子ども達が大人となり、日本社会を支えていく時代となった時の事を考えると、今、その方向性を誤ってはいけないと強く感じています。
しかし!悲観ばかりしていても始まりません。偉大なる先人達もそうだったと思います。現代への悲観ばかりではなく、未来のための英断だったはずです。仮に現代より不幸な時代が来たとしても、その時代をたくましく生きていく事ができるのはその時代の人たちなのです。
古くから受け継がれてきた日本人のDNAには、常にその時代の流れを受け入れて成長発展するという精神が宿っていると思います。
本日も乱文で大変に申し訳ないと思いますが、こんな思いで平成26年を締めくくりたいと思います。
皆さま、よいお年をお迎え下さい。