地域活動

先日、1月10日(日)に「平成28年庄原市消防出初式」に出席しました。
庄原市の消防団は、旧市町7方面隊、25分団、76部で構成されています。
庄原方面隊 576名(条例定数587名)
東城方面隊 357名(条例定数376名)
西城方面隊 206名(条例定数227名)
口和方面隊 162名(条例定数162名)
高野方面隊 152名(条例定数161名)
比和方面隊 121名(条例定数130名)
総領方面隊  98名(条例定数118名)
本部団長1名、副団長4名を含め、実人員1,676名(条例定数1,765名)で現在活動されています。
いずれの方面隊でも、新入団員の確保に苦労をされています。
昨年末に行われた、「年末警戒」(東城方面隊)には私も本部の方々に同行させて頂き、その活動を拝見しました。
残念な事ではありますが昨年、私の住む「東城町川西」においては、2件の建物火災が発生しました。
その際にも「水の確保」「放水による消火活動及び補助」「交通整理」などに消防士とともに無駄のない行動で、その被害を最小限にとどめられました。
これらの行動は日頃の訓練や団員同士のコミュニケーションを行う事で成し得る事です。
「市民の命と財産を守る」という崇高な目的達成のため、緊急時に備え日々活動をされているのが、「消防団」です。これはまさに究極の「自治活動」です。
小中学校や高校の教育においても消防署との連携は実施されていますが、地域で活躍している住民の活動という視点からも「消防団活動」について教育機関との連携も必要なのでは無いかと思います。少し頭を整理して提案を行ってみたいと思います。

10日の午後は、「川西下自治会のとんど祭」に参加しました。とは言え、庄原の出初式から戻ってみるとすでに行事も片付けも終わっており、直会(なおらい)だけの参加となりました。
様々な話題の中、ここでもやはり、若者、子どもとの融合の難しさが話題となりました。
聞いてみると、小学生はほんのわずか数名しか参加していなかったとの事です。若い世代も自治会の役員は参加するもののそれも川西下自治会に属している実数に対してはわずかです。地域コミュニケーションの重要性が本格的に言われはじめてすでに10年以上経過していると思いますが、まだまだ浸透していないのかなっと思います。
私が思うに、参加したくない気持ちがあるのではなく、参加したい気持ちが薄いという事が問題なのではないかと思います。と考えれば、参加したくなる気持ちが強くなれば良いのではないかなっと。そのために自治会役員の方々もいろいろと努力をされています。その努力を役員の方々だけにしてもらうのではなく、幅広い世代にわたってその事について真剣な議論が必要では無いかと感じています。まずはその様な場をもてるよう行動をしていきたいと思います。都合主義ももちろん否定はできませんが、その考えが当たり前になる事は良くありません。古くから続く、日本の行事、地域の行事を次世代につないで行くことが、人としての使命でもあると思います。それが地域のコミュニケーションを醸成するのに一番の特効薬です。微力ではありますが、少しずつその輪を広げていきたいと思います。

翌日の11日には、「竹森自治会」の新年会に挨拶にお伺いしました。
この竹森地域では、若い世代と高齢者世代がうまく融合した地域活動が行われています。竹森地域がすごいなって思えるのは、何人かの「リーダー」が存在するという事です。それぞれ分野は違うものの、そのリーダーがその下の世代をうまく引っ張り、そして下の世代は、そのまた下の世代をうまくリードしています。まさに家族という感じを受けました。
東城町では自治振興区が、東城(10)、田森(5)、久代(3)、八幡(7)、小奴可(6)、帝釈(8)、新坂(3)の7自治振興区(カッコ内は自治会(支部)数)があり、その中にそれぞれ自治会(支部)が42自治会(支部)が存在し、それぞれの地域活動を行われています。この42ある自治会(支部)こそが、振興区の基盤であり、自治会(支部)の活動が活発に行われる事が一番大切です。

新聞報道などで集落維持の限界なども言われている中、自治会の再編も視野にいれる時期が来ているのも事実です。庄原市の今後10年を考えると、市長がじわりじわりと提唱している「コンパクトシティー」という事も本格的に実施される日も遠くないのでは無いかと思います。
先祖代々受け継いだ土地、家を離れるという事は大変に辛いものだとは思いますが、私は人々の生活(営み)という事は原始時代より、コミュニケーションにより成り立ってきていると思っています。

この連休は、地域のコミュニケーションの大切さをあらためて感じた2日間となりました。

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