予算決算常任委員会

今日は、午前9時から開催された「議員全員協議会」に庄原赤十字病院の中島浩一郎院長にお越し頂き、庄原地域、県北地域の医療、産科医療の復活について、また今回の小児科診療所について、お話を頂きました。とても丁寧な中にも、地域医療についての熱く強い思いが伝わってくる言葉を多く頂きました。
中山間地域の自治体で、1度産科医療が無くなって復活するという事例は無いに等しい、そのぐらい大変な事との事でした。
しかし、今回の小児科診療所の開設はそのステップとして、産科医療復活の大きな力になると話されました。

今回の頂いた話の中で

小児科診療所が開設されると、現在2名体制の庄原赤十字病院で、1名減となるような事はないのか?との質問に対して

現在、小児科医師2名は完全なオーバーワーク状態であり、診療所の開設によって1名減という事は決して無いと話されました。
また、診療所に来られる予定の先生は、もともと庄原赤十字病院に勤務されていた方で、県北の医療に対する思いも深く、小児科の勤務医も相談相手としてまた、強く連携した診療が出来るとの事でした。

小児科医師を3名体制にする事は出来ないのかという質問に対して

小児科医は医師全体の中でも少なく、どこの自治体からも小児科医の配置希望が多く、現段階では庄原市にもう1人が配置される可能性は無いとの事でした。

小児科診療所と庄原赤十字病院との連携については、最近は患者情報を電子カルテで管理している事から、その情報共有によって診療がすすめられる。
「カルテは病院の物では無く、患者さん個人、または家族の財産である」と話されました。

約40分間の話でしたが、大変に説得力のある言葉を頂きました。中島院長に心から御礼を申し上げたいと思います。

もちろん、その他多くの話がありましたが、そのほとんどがこれまでに執行者が説明してきた内容とほぼ同じでした。
しかし、中島院長の重みのある現場の言葉の意味は大変に大きく影響し、予算決算常任委員会での今回の「子ども未来広場構想」に関する採決では、出席議員全員賛成によって本会議に戻される事となりました。

少々気になるのは、これまで執行者が説明を行ってきたことに対し、一部議員がどうしても納得をされなかった事です。大変忙しい中、本当に中島院長が来られなければいけなかったのか。という思いはいたします。

とりあえず昨年末からの課題に対して、一歩前進する事ができそうです。

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