政策集団
街を歩き、市民の方と話をすると多くの行政批判を耳にします。
もちろん議会に対する事も多く聞きます。
これはおそらく古くからの日本の気質というか伝統的な事なのでしょうか。
前にも言いましたが、私が議員となって行政職員と接してみても決して市民のためにならない事はしていないと感じています。
行政人の第一の使命は「住民の福祉の向上」ですから、その理念のもとで様々な施策展開がされています。
そうなんです。行政は施策展開のプロであり、それは政策のもとに行わなければならないものだと私は思っています。
その政策は、さらに大きな構想、理念のもとになければいけません。
理念→構想→政策→施策→事業
これが街づくりをするために基本となるはずです。
庄原市における理念は、庄原市の最高規範である「庄原市まちづくり基本条例」です。
問題はその次の構想・政策にあります。 これは市のトップである首長がしっかりとした方向性を市民に伝えなければなりません。しかしその上にさらに問題があると思っています。それは、その政策決定に市民の声が届いていないと、市民が感じている事にあると思います。
私は、市民と市民より付託を受けた議員による「政策集団」をつくっていきべきであると思います。
これまでも議員は市民の意見の反映のために活動を行っていますが、現状では議員の個人活動としてしか捉えられていないと思われているため、なかなか市政にわかりやすい形で反映される事は少ない状況です。
市民がもっとわかりやすく、「この政策は自分たちが提案したものである」という気持ちになれるような仕組みづくりができれば、活気に満ちたまちづくりの推進ができます。
議会としても、市民としても、首長を応援できる環境づくりが重要です。もちろんその流れの中に間違った事があれば、それを正すのも議会であり、市民です。その様な関係を築くためには、首長を支える、姿勢を正す、市民参加型の「政策集団」が必要なのです。市民の熱い思いが担保されれば、行政も市民にわかりやすい形で仕事を進める事ができます。こうなれば、市民による行政批判は無くなる事でしょう。
ある政治学者もこう言っています。「政治が政策を決定するのではなく、政策が政治を決定するものだ」
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「分権時代の自治体職員と議員像を求めて」~科学・政策・政治の視点から~