庄原市有害鳥獣処理施設竣工式

本日は、最近の庄原市の注目の新たな事業の「庄原市有害鳥獣処理施設」の竣工式が執り行われました。
雪が舞う大変寒い中での式典でしたが、木山市長をはじめ両副市長、庄原市猟友会の皆様、企画振興部長、林業振興課らの参加のもとテープカットが行われました。
議会からは、議長と企画建設常任委員会の正副委員長が出席しました。

この施設は本市を揺るがしたと言っても過言ではない、「木質バイオマスバイオエタノール実証実験棟」として建設された建物を改修し、今回の有害鳥獣処理施設として生まれ変わったものです。
今回の整備については
□総事業費:23,600,000円(内 鳥獣被害防止総合対策交付金事業補助金 12,226,000円)
内訳)建  物: 13,797,000円
備  品:  8,434,000円
設計管理:  1,246,000円
その他 :  123,000円
□床面積:100平方メートル
□構 造:鉄骨造平屋建て
□事業目的:

・有害鳥獣対策等により捕獲した鳥獣の処理を行い、捕獲者の処理負担を軽減することにより捕獲を促進し、有害               鳥獣による被害の低減を図る。
・食用として活用できるものを、ジビエ肉又はペットフードの原材料として販売する。
□事情運営:庄原市有害鳥獣処理事業運営協議会(庄原市・庄原地域猟友会・庄原市さとやまペレット㈱)

IMG_3304 IMG_3307

食肉としてやペットフードになるとの事ではありますが、その販売先に関する事項についてはまだまだ未確定の部分も多く、いろいろな課題がある中、1月29日に業務稼働します。
今後の運営を考えた時、一番の不安材料は猟師の後継者が少ないという事ではないかと思います。
庄原市も狩猟免許取得のための啓発活動は行っていますが、現実にはなかなか出来る事ではありません。

今回の事業は、鳥獣被害の低減が一番の目的ですが、事業運営にかかる収支も気になるところです。いわゆる赤字については一般財源をあてる事になります。有害鳥獣被害による農作物への被害額をどの様に判定していくのか、総合的な判断が求められます。

現在、市内のドローンスクールを展開している企業も、有害鳥獣対策への取り組みをすすめられています。ドローンに熱感知カメラを搭載し、上空から有害鳥獣の動きをみようという試みです。
人材不足が叫ばれる中、AIであるとかIOTとの連携も今後は必須です。
この度整備された処理施設をかわきりに、新たな技術との連携も模索していきたいと思います。

このページの先頭へ