SDGs(持続可能な開発目標)
SDGsという言葉をご存じでしょうか。
最近”日本人の3割しか知らないこと”というテレビ番組もありますが、
まさにその3割に当てはまるのが”SDGs“です。
“Sustainable Development Goals!”
の略で、日本語では「持続可能な開発目標」という意味です。
これは、2015年に国連総会で採択された2030年に向けた17の目標と、169のターゲットと232の指標で構成されたものです。
もともとの成り行きは、2015年までの達成目標であった”MDGs”(ミレニアム開発目標)が継承されたものです。
近年のグローバル化機運の上昇の中、世界の結びつきをより強固に、具体的にするための目標であると私は認識をしています。
SDGsの詳細はこちらをご覧下さい。SDGs2030アジェンダ
国(日本)も、このSDGsを地方創生と連動して推進するとしています。
その理念は、地球規模の国と国を結びつける事はもちろん、庄原市と日本を、庄原市と世界を結びつける事ができると思っています。
なぜなら17の目標は、すべて国として考える事でもありますが、実は、地球上の約75億人のひとりひとりが考え、行動をして必要があるからです。
庄原市で例えるなら
なぜ?
・比婆牛のGI登録をしたのか
・比婆いざなみ街道の推進をしているのか
・スマート農業やMaaSの実証実験を行っているのか
など、庄原市のほとんどの施策が
「持続可能な社会を構築するため」です。
上記にあげた3点だけを見ても、SDGsの17の目標の複数に当てはまります。
すでに全国401自治体、民間企業578団体(令和元年9月30日現在)がSDGsの取り組みを始めています。
庄原市でも、多くの優れた取組があります。
しかしどうしても、世代間であったり、官民の壁だったり、お互いのゴールの違いによる分断が生じています。
その分断をなくし、明確なゴールを定める事で、より良いまちづくりを深化することができるという思いから、
令和元年12月定例会において、「持続可能な社会をつくるために」という題目で、市長、教育長に対し一般質問を行いました。
市長答弁では、これから庄原市にどの様にマッチングができるのかを研究していくとの答弁がありました。
前向きな回答とも言えるとは思いますが、ハッキリと申し上げて・・・・「遅い!」と感じています。
庄原市が抱える山積した課題に対応するために、市職員は日々奔走している事は理解しますが、
やはり、中長期的な視点で未来を作り上げていくことが最も重要な事であると考えています。
そのためにも国の動向、社会の動向に目を配り、常に新たな取り組みを模索していく事が重要であると思います。
現状の行政機構では、国から県、そして県から市町村という事業の流れが一般的です。
地方分権と言われてすでに20年が経過しますが、未だに国主導型の行政運営が行われているのが実態です。
そこには、地方交付税(庄原市では約140億円)を国から頂いているという感覚があるからでは無いでしょうか。
東京一極集中の是正、地域の活性化を目指しているはずの地方創生も、そのほとんどが東京の企業に還流しているという
本末転倒となっている事例も多くみられます。
是非、地方発信の、真の地方創生をつくりあげていかなければなりません。
市民一体感の醸成を行い、市民・行政総ぐるみで人口減少時代をハッピーに迎えなければなりません。
地方があるから、安心安全な食に恵まれている事、地方での教育が国をけん引するパワーとなっていることを再認識しなければなりません。
そのためにも、この”SDGs”を施策に取り入れていくべきであると強く感じています。
一般質問ではその他関連事項であるSDGsを教育として取り入れた
「ESD(Education for Sustainable Development)」(持続可能な開発のための教育)についても質問を行いました。
”ESD”については、またの機会にご報告いたします。