3月定例会代表質問
まだ少し肌寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、本会議 会派代表質問が行われました。
私が所属する会派「結」は代表の坂本議員が、林業施策について質問を繰り広げました。
庄原市の面積の84%を占める山林の整備、活用は本市の重要課題の一つです。
近年では、バイオマス火力発電のために全てを伐採されている山が増えています。
需要が一気にのびたため、再造林をしようにも苗が無く、伐採されたままの山が増えている事は皆さんもお気づきの事と思います。
全伐された山がそのままにしておくと、大変危険な場合もあります。大雨の際、樹木が雨水を吸わないのでそのまま川に流れ込み
川が氾濫することも想定されます。
また、土砂災害の可能性も高くなります。
それらの課題も克服しながらの伐期を迎えた人口林の整備をどうのように進めていくのか。
ご存じの方も多いと思いますが、令和6年度より、国民一人当たり年間1000円の森林環境税が賦課徴収されます。
全国民から集められる約600億円を、人工林の割合や、林業従事者の人数などの計算によって、各自治体に
森林環境譲与税として配分されます。
庄原市では 毎年約1億を超える配分が歳入として計上されます。
その予算を使って 森林を整備、あるいは林業従事者育成をしていく事になります。
林業施策というと、林業に携わっていない人からするとあまりピンと来ないかも知れませんが、
全ての市民にとってとても重要な事です。
山、森林には水源涵養機能という働きがあります。
水源涵養機能についてはこちらをご覧ください。
https://www.ffpri.affrc.go.jp/qa/moritomizu/documents/q1-6.pdf
そのような、生活との密接な関係があるのが森林です。
あらためて本市にとって林業施策はとても重要な課題です。
バイオマス火力発電で燃やすより、やはり用材としての価値を高める事が、本市の林業活性化に繋がると思っています。
以前、北海道の上川町に伺った時、当時の組合長さんが「育った木を余す事無く使う!!」と言われていました。
用材に集成材に、炭に工芸品に・・・本当に木の全てを活用する事が林業だと言われていたのが忘れられません。
庄原市も、その域に向かうべきではないかと感じています。