予算決算常任委員会にて修正案可決
昨日の予算決算常任委員会で
私としてはとても残念な事がありました。
今朝の新聞報道ですでにご存じとは思いますが
執行者提案の新年度予算案に対して修正案が提出され、その修正案が予算決算常任委員会で可決されました。
修正案が提出され、執行者提案の予算案が変更になる事自体はそれほど珍しくもない事ですが、内容にとても残念な思いがしています。
その内容は
〇比婆いざなみ街道物語推進事業、
・比婆いざなみ街道振興協議会負担金 1,000千円
・マラニック大会実行委員会負担金 1,440千円
・事務関連経費 20千円
〇比婆牛発信プロジェクト事業
・マツダスタジアム広告料 4,180千円
・その他手数料 369千円
・デジタルサイネージ広告料 1,045千円
・データ入力等 220千円
以上の予算案、総額8,274千円の事業中止と予算の減額修正されるものです。
いずれも、本市の資源を活用した活性化策であり、事業中止をすることによる損失は非常に大きいです。
私は、この修正案に反対する立場で討論を行いました。
採決は、17人の議員で行われ、8人が修正案に反対をし、9名が修正案に賛同しました。
比婆いざなみ街道物語推進事業は、まだ始まって4年が経過した事業であり、そのシンボルイベントである、マラニックについて
は昨年は新型コロナウィルス感染防止のため、やむなく中止となりましたが、ようやくその認知度も向上してきており、
過去開催された3回では、年々競技申込者も増加傾向にあり、現時点でその事業の中止を求めるのは尚早すぎます。
また比婆牛発信プロジェクト事業においては、
1昨年農林水産省よりGI認証を取得した、比婆牛の㏚のための事業予算であり、比婆牛振興で畜産業の発展はもちろん
飲食店や観光業を盛り立てる予算と言っても過言ではありません。
現在比婆牛となりうる可能性の和牛は、庄原市内で年間約200頭、そのうち比婆牛として流通しているのが約80頭という実態です。
その半数以上が、広島牛元就として流通しています。
なぜ200頭すべてが比婆牛として流通しないのか?それは、比婆牛としての価値がまだ外部に知れ渡ってないからです。
そこで、比婆牛PRをして、消費者ニーズを高める事が、比婆牛の価値をあげる事に繋がります。
マツダスタジアムでの広告宣伝の効果は絶大です。
提案者は、比婆牛の増頭に力を注ぐべきであり、広告に力をいれる時期ではないと提案理由を説明されました。
もちろん 増頭も必要です。しかし、比婆牛を推進するにあたり、どちらも重要な事です。増頭もPRも。
またマツダスタジアムへの広告掲載は、お金を払えばよいという訳ではなく、古くからカープ応援隊としての
カープ球団との信頼関係から実現したものであり、それを取りやめるという事は庄原市にとっても市民にとっても
とても大きな損失に繋がると私は思います。
今回の修正案を提出した議員およびそのグループは、4月の選挙で、現市長に対して対抗馬をたて応援している議員団で、
そのあたりの思惑が交わっていると私は感じてしまいます。
比婆牛を一生懸命に産み育てようとしている畜産農家、その比婆牛を活用して頑張って頂いている飲食店の方。
カープ応援隊の関係者、その方々にとって、今回の修正案はとても残念だという意見を今日も何人かの方から聞きました。
明後日12日の本会議で最終決定がされますが・・・議員の1人が病休している事もあり、採決での逆転は不可能かも知れません。
今一度問いたいです。この二つの事業。特に比婆牛発信プロジェクト事業・・・本当に中止した方が良いのでしょうか。
12日には、今定例会注目の一つの、教育長の再任に関する採決も行われます。
この件については、また結果をお知らせしたいと思います。