特定線区再構築協議会(仮称)設置が決定

皆さまこんにちは!!
毎日暑い日が続いていますが、元気に過ごされていますでしょうか。
夕方は蜩の鳴き声に夏を感じますが、蜩は秋の季語になってるんですよね。

さて、全国的にJRの不採算ローカル線の存廃が話題となっています。
もちろんご存じの通り、庄原市にはJR芸備線とJR木次線があります。

国が設置する「特定線区再構築協議会」(仮称)で沿線自治体とJRが協議を進める事になりました。
私自身、現時点では次のように考えています。

・そもそも不採算路線の営業赤字は、黒字路線の利益の再配分で補う事で確認をされていたと認識している。
・国鉄として国民の財産として作られた鉄道網を不採算という理由だけで廃線すべきではない。
・これまでJR芸備線の赤字脱却に向けたJR西日本の努力を感じた事がない。←これを一番感じます。
・現時点では国およびJRが検討する事であって、自治体に存廃の意思確認をする時期ではない。

などの理由によって、現時点では庄原市は存続をさせる方向で一致団結すべきと考えています。
もちろん、上下分離方式などの選択によって、庄原市からの財政支援が必要になる場合は、再度検討をすべきであると考えています。

日本列島改造論という巨大インフラ整備がすすめられ、車社会となり、
さらには東京一極集中を創り出した国は、こうなる事はとっくの昔にわかっていたはずです。
今回のJRローカル線について国の積極的参加は不可欠であったと思います。

市民の中には、JR芸備線は必要ないという意見や、何がなんでも存続させなければならないという意見があります。
しかし何度も言いますが、現時点ではJRの存廃について、私たち庄原市民が先に答えを出す時期ではない!!という事です。
さらには、現時点でJR芸備線はいるいらない。というような市民での論争をする時ではないと思っています。

現在庄原市では、「庄原市芸備線・木次線利用促進協議会」が設置され、各駅での利用促進に向けた取り組みをすすめています。
庄原市芸備線・木次線利用促進協議会のホームページはこちら→庄原市芸備線・木次線利用促進協議会

庄原チーム(5駅)、西城チーム(6駅)、東城チーム(4駅) 芸備線14駅、木次線1駅での利用促進について協議を進めています。
私もその中の東城チームに所属をして活性化策を練っているところです。
・沿線に花を植えて、JR利用客の方に景色を楽しんで頂く。
・特色ある駅弁を作って販売をする。
・駅舎に美術作品や写真展示をして利用客に喜んで頂く。
・駅を降り立ってからのそれぞれの地域の特色を交えた散策コースを策定する。

など、様々な意見を出し合い協議を行っています。

また、芸備線沿線の自治体の有志議員による議員連盟も設置されています。現在は2つの議員連盟が活動されていますが、
いずれは、それぞれの自治体及び議員がひとつとなるべきだと考えています。

正直、それら取り組みによって、急激な利用客の増加につながるとは思っていません。
そもそも、JRが示している区間乗車人数1000人をクリアするには、いったいどのようなダイヤで1日何本動かせば良いのか想像もつきません。
その理屈には絶対に応じられないのです。ならば、そのほかの手段を考えなければならないのが今です。

会議の中でよく盛り上がるのは、昭和40年代、50年代、60年代、平成初期ごろにかけてJRを利用した事の思い出話です。
常に私たちの生活の中にあった芸備線の思い出話は尽きません。
落合駅での待機時間に、おでんうどんを食べた記憶。そして食べ終わったうどんの容器をテーブルに置いておいたら、
トンネルに入るタイミングで容器が吹き飛ばされて残った汁をまき散らした記憶。
冷凍みかんを買って食べたこと・・・
東城地域では、西城、庄原、三次の高校に通学した方、逆に東城に通学された方。多くの想い出がある事でしょう。
高校時代にクラブ遠征に行くには芸備線を利用していました。三次に行くときも、広島に行くときも。
矢賀駅を通過するころには、都会に着いたなぁーっと感じていました。
おそらく、多くの市民の方が芸備線を利用した記憶、思い出話があるのではないでしょうか。
そんな思い出話を語り合う事が出来れば、楽しい時間になるのではないかと思います。

特定線区再構築協議会では3年以内に答えを導き出すとしています。
その間、庄原市としてはJR芸備線・木次線を残すため、一人でも庄原ファンを増やす事を目指していくしかないと考えています。

最後に、あくまで現時点ではです。

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